【入校生必読】防衛大学校(國分良成著)を紹介 | 現代の防衛大学校を知れる名著

書籍

こんにちは。コロナウイルスに侵略されていた男ソローク学生です。今回は防衛大学校そのものに関してではなく関連書籍の紹介をさせていただきます。紹介する本はズバリ『防衛大学校 知られざる学び舎の実像』です。この本は2022年の8月10日に中央公論新社から出版された本で防衛大学校について記されたものでは一番最新の書籍です(当サイト調べ)。その中には校長の立場から見た防衛大学校のリアルがありありと書かれています。まずはそんな『防衛大学校 知られざる学び舎の実像』の著者から紹介してまいります。

著者について

本の内容から引用します

國分良成(こくぶん・りょうせい)

1953年生。81年慶応義塾大学大学院博士課程修了後、同大学法学部専任講師、85年助教授、92年教授、99年から2007年まで同大学東アジア研究所長(旧地域研究センター)、07年から11年まで法学部長。12年4月から21年3月まで防衛大学校長。法学博士、慶応義塾大学名誉教授。この間、ハーバード大、ミシガン大、復旦大、北京大、台湾大、の客員研究員を歴任。専門は中国政治・外交、東アジア国際関係。元日本国際政治学会理事長、元アジア政経学会理事長。著書に『中国政治から見た日中関係』(2017年樫山純三賞)、『現代中国の政治と官僚制』(2004年サントリー学芸賞)、『アジア時代の検証 中国の視点から』(1997年アジア・太平洋賞特別賞)などがある。

『防衛大学校 知られざる学び舎の実像』より

引用の通り國分先生は防衛大学校と深いつながりを持つ慶応義塾大学の出身で、専門は中国関係です。そのため多くの中国に関する講演会なども行われており、ニュース番組への出演もされています。実際の映像はこちらからどうぞ。

具体的な内容

この本では学校長の目線から防衛大学校の実情を経験をもとに全8章でつづられています。

第1~4章

第1章から第4章までは防大生の生活についてこと細かく記されており各章のタイトルは以下のようになります。

  • 防大の日本的特殊性(第1章)
  • 防衛大学校の三大行事と11種競技(第2章)
  • 防大の教育と訓練(第3章)
  • 防大の日常生活(第4章)

第1章は防衛大学校の基本的な情報(立地や設立目的など)といった話から始まり防衛大学校の構造や他国の留学生との交流などについて語られます。第2章では防衛大学校での日常というよりかはイベントに焦点が向けられ良成先生が実際に見てこられたことを交えて三大行事と11種競技についての話です。第3章では防衛大学校の主要な目的である教育・訓練に関して述べられており、それに関して発生した問題点と奮闘する校長先生の姿が描かれます。第4章では防大生が朝起きてから夜寝るまでの日常生活が記されており、学生間で発生したトラブルなども紹介されています。

第5章、第6章

第5・6章では防衛大学校誕生の歴史や最初期の防大の姿がつづられており、各章のタイトルは以下のようになります。

  • 防衛大学校の原点(第5章)
  • 槙智雄初代学校長の願い(第6章)

第5章では戦前の失敗を生かしこれからの士官学校をどのようにしていくべきかといった防大設立に関する議論がどのようになされたかといったことや、防衛大学校の設立にかかわった3つのグループの紹介がなされています。第6章では防衛大学校に最も影響を与えた校長であろう槙智雄の人生から与えた影響についてつづられています。

第7章、第8章

第7・8章では國分良成元学校長が実際に経験されたことや取り組まれたことなどが記されており、各章のタイトルは以下のようになります。

  • 防衛大学校長の仕事とは(第7章)
  • 防衛大学校の未来を考える(第8章)

第7章では防衛大学校校長の日常的な業務から行事の際の校長の活動、海外との交流に関して書かれています。第8章では國分良成元学長が考える防衛大学校の課題とその対策、また防衛大学校の未来に向けて行ってきたことが述べられています。

おすすめポイント

本書は防衛大学校の教科書

お伝えした通り、この本の1から4章では防衛大学校の主役である学生たちにフォーカスが当てられ、5・6章では防衛大学校の歴史や起源が語られ、7・8章では防衛大学校の指導者となる校長の活動や考える未来などが記されています。このように本書は防衛大学校に関する内容が幅広く記されており、まさに防衛大学校を知ることについては最高レベルの教科書といえます。

防衛大学校校長の貴重な経験や考えを知ることが出来る

防衛大学校はもともとイギリスのパブリックスクールに大きく影響を受けています。例えばノブレスオブリージュの精神や規則正しい生活などはその影響の最たるものの一つにあたり、校長は学校において非常に重要なポジションにあたります。そのため防衛大学校の校長自らがしてきたことや考えを知ることは防大生にとって大きな意味を持つのです。

まとめ

今回は『防衛大学校 知られざる学び舎の実像』の解説をしてまいりました。先ほども述べた通り本書は防衛大学校を知るにあたって教科書といえるような書籍です。防衛大学校に強い興味を持っているのならば、書店、古本屋などで購入してみてはいかがでしょうか。防大生であれば横須賀市の図書館で所蔵されているのでいつでも借りることが出来ます。ブックオフの購入ページは下にあります。

何か質問・要望等ありましたらこちらからお願いいたします。ではまた次の記事で

事後の行動にかかれ わかれ

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