【新入生必見】防衛大学校でつらくて辞めたくなったらどうする? | 防衛大71期生が解説

日常生活

こんにちは。突然ですが皆さんは防衛大学校という言葉を聞くとどのような生活を思い浮かべるでしょうか。真っ先に思いつくのは「つらい」の一言になると思います。はっきり言いましょう防衛大学校の生活はつらいです。そんなつらい生活をしていると辞めたくなる事が多々あります。そんなときにどんな手を取ればよいのか、取るべきでないのかお教えしましょう。というわけで今回は防衛大学校でつらく辞めたくなったらどうするべきかをお話しします。

まず自分で考え抜こう

防衛大学校でつらいと思う最大の原因は「勉強がわからない」「体育・訓練についていけない」といったことではなく、上級生の指導によるものです。というわけで、どうやって上級生から指導を受けないようにするかを全力で考え抜きましょう。具体的に言うと単純労働をしているときまたは空いた時間に、今まで指導された内容を反芻して原因と対策を模索し続けます。もちろん最初はその対策をしてもことごとく指導を受けます。しかしながらそれを続けていくと徐々に改善され指導受けを減らすことが出来ます。

次に相談しよう

次に自分で考え抜いてそれでも辛いならば周りに相談しましょう。ただし相談相手は選ぶ必要があります。例えば、滅茶苦茶指導してくる上級生に相談しても火に油を注ぐ結果になりかねません。相談相手を段階順に紹介します。

同期

同期は防衛大学校において何事においても協力し合う仲間です。彼らはあなたの持っていない解決法を持っている可能性があります。そのため何か技術が不足しているのならば、全力で上手な彼らから教えを請いましょう。有力な相談候補としては部隊勤務経験者、小高(少年高等工科学校)出身、留年組(いわゆる○○.5期生)が挙げられます。私がいた中隊の1年生(高校でいう1クラス)には上記に該当する人間が5人もいて非常に頼りになる存在でした(ちなみにそのうちの一人は小高出身かつ部隊経験者の猛者でした)。

上級生

上級生の時間を自分の都合で奪うのは失礼にあたるので簡潔でわかりやすい質問を心がけましょう。相談の有力候補は以下の通りです。

上対番

皆さんご存じの通り上対番は上級生の中でも最も密接な関係になる方で、チャットアプリで連絡しあうような関係になります(普通上級生に要件があるときは非常に面倒な入室要領をこなし相手の部屋で話す必要がある)。そんな彼らとは勉強の内容がわからないといったことからこんな指導がつらいといったことまで話をすることが出来ます。つらい指導に関してはどんどん相談することをお勧めします。つらい指導を受けた時の受け流し方に関しては対番は圧倒的な知識を持っている上に、もしつらい指導がパワハラにあてはまる可能性があるときは上級生全体で相談してもらうといった措置をとっていただくこともできます

部屋の上級生

部屋の上級生にとって1学年は「部屋っ子」と呼ばれ家族のような関係になります。彼らは1年生を家族のように扱ってくれるので相談事に関しても親身になって聞いてくれます。というわけで相談事があれば、自習時間にでも聞いてみましょう(相当忙しくない限りは対応してくれるはずです)。ちなみに彼らから指導を受けるのは本当にやばいことした時だけなので、指導を受けると割とガチで落ち込みます。

校友会の上級生

私の校友会の上級生曰く「校友会は学生舎とはまた別の時間だから気軽に悩みとか相談してね」だそうです。実際校友会の中では怒号が飛ぶことはありませんし、話を聞くときに常に不動の姿勢(きをつけ)をとらないといけないわけではありません(厳しい武道系だと話は別かもしれませんが)。校友会では結構上級生と接する時間があるので、積極的に相談してください

指導教官

指導教官に直接相談するときは事態がかなり深刻な場合になります(退校・処分レベル)。彼らと相談する際は4年生の部屋長に仲介してもらいましょう。なぜなら学生舎の中で4年生は神と呼ばれますが、指導教官はもはや神を超越した何かだからです。ちなみに立場をわきまえずに直接行くと後で目茶目茶指導されます。しかし立場が上だからと言って臆してはいけません。本当に問題があるのならば必ず相談しましょう

最後に退校

今まで紹介したようにひたすら考えた上にいろんな人に紹介しても問題が解決せず、それに耐えきれない場合は退校手続きをしましょう。防衛大学校は世間の中でもごくごく一部分でその中でうまくできなかったとしても、ほかに活躍する場所はいくらでもあります。なので、自分に合わなかったと思って別の道を探しましょう。私も多くの人々を守るのだと強い意志を持って入校した四か月後にはこんなサイトを開いていますからね。

普通に退校手続きをする場合は一か月ほどかかることもあるのでその間は我慢となります。しかし、上級生に対して退校するすることを考えて指導するようにと促してくださる教官もいらっしゃるのでその時間に対して過敏にびくびくする必要はありません。

飛び降りるくらいなら○○しよう

いろんな人に相談して解決策を練ったものの一向に指導は減らず、指導教官に退校したいと申し出てもなかなか首を縦に振ってもらえなかったとします。そうすると人間良くない方向へ思考を走らせるんです。辛くて辛くて仕方が無くなり、飛び降ります。実際過去に飛び降りた・飛び降り未遂となった上級生はいます。俗に小原台空挺団の訓練をしたとか、徽章をもらったと呼ばれるのですが絶対にやめましょう。命は一回なくすと取り返すことが出来ない代物です。そもそも1億人の人々のために命をささげると決めたのに数十人の上級生のためにそんな命が浪費されるなんて馬鹿馬鹿しいにもほどがあります。

じゃあどうすればいいのかと思われるでしょう。これはあくまで私個人の意見ですが、飛び降りるくらいなら脱柵(防衛大学校から逃げる)しましょう。もちろん脱柵は悪いことです。後でしっかりと懲戒処分を受けることとなり、学生隊全体に迷惑をかけます。しかしながら先ほど申し上げた通り命に比べれば懲戒処分なんて気に掛けるようなものではありません。また脱柵をすれば、指導教官が学生舎では何か問題のあるレベルのことが起きているのではないかと調査するはずです。もし何か問題が発見されたならば情状酌量の余地ありとして懲戒処分も軽減され復帰しても問題ないレベルになる事が多いと思います。脱柵してみつかったらどうするの?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが安心してください。どこぞの独裁国家よろしく後ろから撃たれるとかはないので。

命大事にでいきましょう。

まとめ

では最後にまとめです。最初は自分で考え抜きそれがだめなら相談しましょう。もし相談もうまくいかず飛び降りるくらい辛いのに辞めさせてもらえないとなれば脱柵をしてください。もう一度申し上げますが失った命は替えがききません。防衛大学校に入ると感覚がマヒして頭が鈍ることがありますが今回お話したことだけは忘れないでいただけると幸いです。質問・要望等あればこちらからお願いします。ではまた次の記事で

事後の行動にかかれ 分かれ

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