【完全私見】防衛大学校における税金の無駄遣い3選 | 防衛大71期生が解説

日常生活

突然ですが、みなさんは防衛大学校の年間予算をご存じでしょうか。2023年度の防衛大学校の予算は約200億円になります。防大には2000人弱の生徒が在籍しているので一人当たり1000万円が使われていることになります。防衛費増加に伴いこの値は大きく伸びていくでしょう。その証として今年から防大生の手取りは月10万円を超すこととなりました。

そのように多額の予算がつぎ込まれている防衛大学校ですが、元防大生の私から見れば税金の無駄になっている点が少なくとも3つあります。今回はそちらを紹介してまいります。

トイレットペーパー

一つ目の無駄遣いはトイレットペーパーです。まず前提知識を解説していきます。学生舎の中のトイレのトイレットペーパーはトイレ掃除担当の1年生が定期的に補充しています。具体的に言うと、使い終わったトイレットペーパーが置かれている場所からそれらを回収し、新しいトイレットペーパーをホルダーに入れるのです。

その作業をすると分かりますが、使われたトイレットペーパー置き場にあるトイレットペーパーにはまだまだ使える紙が残された状態で置かれています。もちろん回収せずにそれをホルダーに戻せれば話は早いのですが、上級生が置いていたり交換作業中に上級生の目があったりするので安易に戻すことが出来ません。このように日々約2000人のトイレットペーパーの一部が無駄にされています。

これを解決するには簡単で一人一人が最後まで使うことを意識するなり、上級生が下級生に捨てることを強要しないなどで簡単に解決できるものだと思います。

食費

二つ目の無駄遣いは食費です。防大生は特別職国家公務員の自衛隊員で国費で食事が支給されます。なので平日は基本的にすべての防大生が朝昼晩を学生食堂の中で食べることになります。基本的にはお盆の上に料理の入ったお皿を乗せたり、容器を乗せて中に白米やみそ汁を入れる形です。

そして食べ終わったらそれぞれ容器を所定の場所に片付けるのですが、残しがあるときは残しをかごの中に入れた後に片付けることになります。ですがこの残しがまぁ多いのです。メディアで写真を報道したならば批判殺到間違いなしの量の残飯がかごの中に毎食入れられています。最終的には残飯はゴミ袋の中に移し替えられ捨てられることとなりますが、私はその袋を毎日見て「何人分の貧困家庭があれでやしなえるんだろうなぁ」なんて思っていました。純粋に食費が無駄になる上に、それを廃棄する際ににも税金が使われるので二重の無駄になっています

やはりこれにも原因があります。まず1年生に関しては学生舎生活が忙しすぎて食事をとる時間がないことが挙げられます。例えばプレス・ベッドメイキングは必ず毎日ありますし、ほかにも召集や行事の練習などやることはキリがありません。2年生以上に関しては理由が明確には分かりませんが何故か捨ててしまうんですね。やはりこれらも意識の向上や1年生の負担を減らす等で解決できると思います

授業料

三つ目の無駄遣いは授業料です。最初に誤解を招かないように申し上げますが私は自衛隊なんだから訓練さえしていればいいと申し上げたいわけではございません。むしろ授業超賛成派です。

そんな私が指摘する防大の授業料の無駄ポイントは講師陣の質や教育設備の質ではなく生徒が集中できていないという点です。特に1年生は教場の半分が授業を聞いていないなんて言うことが普通ですし、同じ中隊の1学年(高校の1クラスぐらい 私の場合は34人)の中でも5人くらいしか聞いていないなんてこともありました。ではみんなは授業中何をしているかというとほとんどの生徒が寝ています。なぜなら、彼らは学生舎の中でストレスフルな生活を強いられているからです。前学長(國分良成氏)の在任時に教師同士で寝ている生徒を集中させるためにはどうすればよいかという議論が交わされていたようですが、やはり寝てしまう生徒の発生は避けられないようです。

この問題ももう少し学生舎生活の負担を減らすことで解決できるのではないかと思います。これに関しては防大の学科教育を指揮する役職的な人が朝礼で実際におっしゃられていました。居眠りは各国の士官学校の課題なっていて、是非とも防大がモデルケースとなれることを祈るばかりです。

まとめ

今回は防衛大学校の税金の無駄遣い3選をお送りしました。今回申し上げたいのは私はこれらの費用を削減すべきという事ではなく費用を効率的に使える体制を整えてほしいという事です。先ほども申し上げた通り学生舎の負担を減らすことで効率は飛躍的に向上します。もしこの記事を読んでいる防大志望者がいるならばぜひ学生舎の空気を変えてくれると嬉しく思います(学生舎は自主性が尊重されるので教官も介入しずらい部分です)。他にも何か質問・要望等あればこちらからお願いします。それではまた次の記事で

事後の行動にかかれ 分かれ

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